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セーフティネット保証とは

セーフティネット保証は、不況業種や被災地域の事業者を支えるための、手厚い保証制度です。実務では、多くの場合、銀行のほうから持ちかけてきます。保証料も金利も低く、該当するなら、使わない手はないほど親切な内容です。そして――該当する心当たりがあるなら、この船に乗らないとしばらく渡れない、という性質も併せ持っています。

TIPS-A ・ お金と銀行のTips辞典

セーフティネット保証とは何か

セーフティネット保証とは、信用保証協会の保証制度のうち、業況の悪化した業種や、災害などの影響を受けた地域の中小事業者を対象にした、特別な枠組みです。一般の保証とは別枠で利用でき、国の指定にもとづいて発動します。不況や災害といった、事業者の努力ではどうにもならない外的な要因で資金繰りが厳しくなったとき、その下支えをするために設けられています。

仕組みとしては、信用保証協会が融資の保証人になるという基本は通常の保証と同じです(保証の基本的な流れは信用保証協会の仕組みをご覧ください)。違うのは、対象が「国に指定された不況業種」や「被災地域の事業者」に絞られていること、そして条件が通常の保証よりも手厚いことです。

銀行のほうから、持ちかけてくる

この制度の実務上の特徴は、事業者が探して申し込むより先に、銀行のほうから提案してくることが多い点にあります。自社の業種が国の指定を受けると、その業種の取引先に対して、銀行が「セーフティネット保証が使えますよ」と声をかけてくる。事業者が制度の存在を知らなくても、向こうから話が来ることが少なくありません。

内容も、かなり親切です。保証料は通常より低く抑えられ、実行する際の銀行の金利も低めに設定されることが多い。借金をどうしてもしたくないという人を除けば、該当するなら使わない手はない、非常に良い制度だと言ってよいと思います。外的要因で苦しくなった事業者を支えるという制度の趣旨どおり、条件面で借り手に寄り添った作りになっています。

なぜ、銀行は積極的に勧めるのか

銀行がこれを積極的に持ちかける背景には、銀行側の事情もあります。保証協会の保証が付けば、銀行は貸し倒れのリスクを抑えられる。だから、本来ならプロパー融資(保証なしの銀行独自の融資)や一般の保証では審査が難しくなってきた相手にも、セーフティネット保証なら提案できるのです。

銀行の腹づもりとしては、「要注意先」と呼ばれるような、やや貸しにくくなってきた企業を、この資金で立て直してほしい、という思いがあります。つまりこの制度は、まだ元気な企業だけのものではなく、少し体力が落ちてきた企業にこそ差し伸べられる面がある。そこにこの制度の、もう一つの本質があります。

だからこそ、自社が該当業種だという心当たりがあるなら、この船には乗っておくべきです。指定や受付には期間があり、いつでも使えるわけではありません。この船に乗らないと、しばらく川は渡れない――セーフティネット保証は、そういう性質のものだと認識しておくほうがよいでしょう。タイミングを逃すと、次に手厚い支援が来るまで、自力でしのぐことになりかねません。

災害のときの、頼みの綱

セーフティネット保証は、不況業種だけでなく、大規模な災害のときにもほぼ発動します。地震や豪雨などで被災した地域の事業者にとって、この制度は資金繰りの頼みの綱になります。売上が止まり、設備も傷んだ状況で、手厚い条件の資金が使えるかどうかは、事業の存続を左右します。被災地域に指定が及んだときは、自社が対象になっていないか、早めに確認する価値があります。

セーフティネット保証には、対象となる事由ごとにいくつかの号数(区分)があり、指定される業種・地域や受付期間は、その時々の経済情勢や災害の状況に応じて国が定めます。具体的な対象・条件・手続きは、お近くの信用保証協会や取引金融機関、市区町村の窓口でご確認ください。本記事は制度の性質を実務の目線で解説するものです。

該当するなら、早めに動く

セーフティネット保証は、外的要因で苦しくなった事業者を支える、条件の手厚い制度です。多くは銀行から持ちかけてくるため、声がかかったら前向きに検討する価値があります。そして、まだ声がかかっていなくても、自社の業種や地域が指定の対象になっていないか、自分から確かめにいく姿勢も大切です。該当するなら、受付期間のあるうちに動く。それが、この制度を活かす一番のコツです。

出典:セーフティネット保証制度の枠組み(対象事由・号数・指定の仕組み等)=中小企業庁および全国信用保証協会連合会の公開情報等。
本記事の実務的な記述(銀行からの提案が多いこと、要注意先への提案、条件の手厚さ、受付期間の性質等)は、中小企業金融の実務知見にもとづく一般的な解説です。具体的な対象・条件・手続きは利用先の信用保証協会および金融機関にご確認ください。

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